曲げた時に膝が痛い!これは関節が変形していることが原因ではありません
変形性膝関節症と診断される方の痛みの特徴として、「膝を曲げると痛い」ということが一番多いです。
「しゃがもうとすると痛い」
「痛くて正座ができない」
「階段の上り下りが痛い」
「座ろうとすると痛い」
「立ち上がろうとすると痛い」
膝を曲げるという動作は、人が動くことにおいて必ず伴う動きであるため、痛みが強くなると「動かしたくない」との不安から動くことをしなくなってしまいます。
膝の痛みは「歳のせい、変形のせい」と一括りにされがちですが、年齢も変形も関係ありません。
膝の痛みで診断されることの多い、変形性膝関節症についてお伝えします。
病院で膝の痛みの原因を「加齢による変形が原因です」と言われたことはありませんか?
病院に行くとまずレントゲンを撮りますね。
レントゲンは骨や関節を見ることを目的に実施されます。
ですが、骨折でもない限りほとんどの場合が「変形性膝関節症」と診断されます
。
「年齢からくる膝の変形ですから、痛み止めと湿布で様子を見てください」
このように説明される場合がほとんどではないでしょうか?
老化だからと言われてしまうと、「そうだろうな」、「歳のせいだから仕方ない」と納得してしまいますが、でもおかしいと思いませんか?
もし、年齢が原因の変形で痛みが出るのであれば、同年代の方も同じように痛くなるはずだし、もっと年齢が上になればみんな痛くなるはずですが、そんなことはないはずです。
本当の痛みの原因は他にあるということです。
膝を曲げた時の痛みに変化はありませんか?
膝を曲げた時の痛みは毎回同じように出ますか?
朝は特に辛いけど日中は比較的曲げやすかったりしませんか?
もし変形が原因で痛みが出るのであれば、毎回同じように痛みが出るはずです。
しかし、ほとんどの方が同じように痛むということはまずありません。
痛み、動かしやすさの程度に変化があるということです。
変形や骨自体は時間帯によって変化しませんよね?
ということは何か別の変化するものの影響を受けて、痛みの程度が変化していると考えられると思います。
それが筋肉です。
筋肉はその時の状態によって緊張度、柔軟性が大きく変化します。
だからその筋肉の状態によって膝の痛み、曲がりやすがが変化するのです。
筋肉はレントゲンには映りません。
そのため、整形外科では見落とされてしまうために、いくら治療しても良くならないということが起こってしまいます。
まとめ
膝が曲がらない原因は老化現象でも、関節の変形でもありません。
実際の動作や曲げる時の動きを見ずに、動作のない止まった状態の画像に写るものだけで曲がらない原因を特定できるはずがありません。
膝の痛みや動かしやすさに変化が感じられるのであれば、諦めずに治療していきましょう。